東京海洋大学 食流通安全制御学研究室

耐塩性微生物を用いた漁場の水質浄化技術の開発に関する研究

 「安全・安心なフードシステムの構築」を目標に、その研究の要素技術の一つとして、漁場の水質浄化・水域管理を目指し、海洋環境から単離した微生物を用いた海洋および沿岸域のバイオレメデイエーション技術に関する研究を行っています。                
 従来のバイオレメデイエーション技術は個別の物質に対する報告例がほとんどでしたが、本技術は複合汚染に対して難分解性有機化合物および重金属の除去が可能である点に独自性があります。また、海洋環境下で単離した微生物を用いているため、塩分を含む環境下においても浄化能力を有する点に優位性があります。卒業研究の中で学生さん達と単離した微生物として、学生さんと私の名前のイニシャルをつけて、それぞれ、SN-3菌およびAN-7菌と名付けて、特許権利化しました。本研究で開発された耐塩性を有するSN-3 菌あるいはAN-7菌を用いたバイオレメデイエーションは塩存在下での環境有害物質の分解・無害化を可能にし、魚の棲息水域を浄化することが期待されます。今年度から当該微生物を用いたマイクロプラスティックの分解にも挑戦しています。


耐塩性糸状菌SN-3菌の写真