東京海洋大学 食流通安全制御学研究室

包装技術を用いた生鮮食材のロングライフ化技術の開発

 包装剤を活用して、環境負荷低減と鮮度保持を実現する加工流通を可能にすることを検討しています。また、通電加熱と無菌包装技術を組みあわせた常温保管可能な防災対応食品の開発も行っています。

脱水シートを用いた生鮮食材の品質保持技術の開発
 漁獲地でフィレーに加工し、脱水シートで包装・流通することにより、品質を保持したまま環境負荷の低減が可能となります。また、旨味の凝縮といった調理性の向上、色素の濃縮による色彩の向上がみられます。さらに、吸水シートでは表面が乾燥する割に水っぽいのに対し、脱水シートでは食品内部から均等に脱水可能です。




通電加熱を用いた生鮮食材の新規加工技術の開発
 通電加熱により魚肉や鶏肉を殺菌し、無菌的に包装容器に封入することで長期間無菌状態に保つことが可能となります(食品衛生法によるレトルト食品の微生物検査基準に合致)。また、温度変化と導電率との間に高い相関が見られたことから、
食品の加熱温度を推定することができます。通電加熱殺菌処理による品質は、レトルトに比肩します。

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