タグボートに曳かれ

科研費の採択を受け、専門業者に採泥を委託しました。となると、調査船ではなく台船での作業となります。夜明けの海を若尊海域に向けて台船がゆっくりと曳かれていきます。

クレーンでつられるピストンコアラー

台船作業ですと、採泥器の上げ下ろしもクレーンで行われます(しかも、水深200mにもかかわらずアンカーを入れています!)。

12mの採泥管

できるだけ長いコアをとることがこの調査での目的。まずは、12m管で試してみます。おもりは600kg弱。淡青丸の750kgの錘から考えると心許ないですが、表層の泥もきっちりとるためには重過ぎもよくありませんしね。

船上での間隙水抽出

今回、長尺コアが最低4本上がってくる予定ですので、間隙水抽出は手早さが肝要。注射器をぎゅっと引いて発生する陰圧を使ってファイバー式の抽出器を使って採取してみました。なかなか良かったです。

インナーチューブは透明

これまで学術調査船ではグレーの不透明な塩ビパイプがインナーチューブでしたが、今回は透明なポリカーボネート製。これは便利!(でも高いらしい…)

やっぱり輝安鉱(stibnite)

この写真ではよく見えませんが、やっぱりそこここに入っている輝安鉱。今回、ちゃんとした堆積学的記載も目指した結果、色々とおもしろい発見もありました! 機会を見てこのホームページでも公開していきます!

元素状硫黄?

噴気ガスの通り道かしら?

すてきな作業場

台船上にはコア処理する場所はありませんし、採取作業が終わったら、さっさと下ろされてしまいますので、コア記載は陸上で。今回は鹿児島大学水産学部の艇庫をお借りすることができました。理想的な作業場でした! 関係者の皆様に感謝申し上げます。