物流管理工学

授業科目物流管理工学担当教員黒川久幸
対象課程流通情報工学科単位2単位(必修)
開設時期2年次 前学期曜日水曜日
開設時限3時限(13:00〜14:30)教室2101

* 連絡事項


* 講義内容

* 概要

爆発的な人気商品を製造・販売していても、商品が売れなくなったときに大量の在庫を抱えていては、大幅な赤字となってしまいます。そこで在庫管理の基本である、何を(商品)、何時(発注時期)、どれだけ(発注量)発注すればよいか、この決定方法について学びます。

* 日程

日程内容資料
第1週(4/20) 1.はじめに 管理とは何か?
経営における在庫管理の重要性
企業経営と在庫管理が密接に関わり合っていることを学びます。
---資料---
在庫管理の重要性
管理に関する説明資料
第2週(4/27)
第3週(5/11)
2.在庫管理の概要 在庫の定義
在庫の役割
在庫管理の目的
無在庫が理想なのか?
在庫を管理するとは何かを学びます。
---資料---
在庫の種類と役割
在庫の役割
生産計画(Excelソルバー)
第3週(5/11)
第4週(5/18)
第5週(5/25)
3.品目の分類 IQ曲線分析
ABC分析
EIQ分析
在庫回転率
商品の売れ行きに応じた保管設備の選択方法や在庫管理の良し悪しを判断する指標について学びます。
---資料---
品目の分類
ABC分析・EIQ分析
練習問題(ABC分析・在庫回転率)
在庫回転率
第5週(5/25)
第6週(6/1)
4.サービス率 サービス率と品切率
安全在庫
在庫管理におけるサービスとは何でしょうか?ここでは、このサービスの意思決定に関する手法について学びます。
また、在庫の削減策について考えます。
---資料---
サービス率・安全在庫の定義
在庫の削減策・有効在庫の定義
第7週(6/8) 5.経済発注量 . 在庫量をコントロールするための重要な意思決定の一つが、発注量の決定です。ここでは、この発注量の決定方法からロジスティクスにおいて重要な全体最適の視点を学びます。
また、理論式から多頻度小口化の理由について考察します。
---資料---
経済発注量の定義
第8週(6/15)
第9週(6/22)
6.発注方式 発注方式の紹介
発注方式の分類
発注方式の適用
店舗等の在庫管理者として身に付けておくべき基本的な発注方式について学びます。アルバイト先で発注業務を行う機会があれば、講義で学んだ知識を活かしてより良い発注が出来ないか考えてみて下さい。
---資料---
定期発注法・二棚法・発注点法
補充点法・サービス点法
MRP・まとめ
Excelファイル

第10週(6/29)
復習 . 今までの講義内容の復習を行います。また、モノを作り、販売する仕組みの歴史的な変遷から、将来、管理者として、どのようなことを考えていく必要があるか学びます。
---資料---
モノづくりから見た国際化
第11週(7/6)
第12週(7/13)
第13週(8/31)
7.需要予測 単純平均法
移動平均法
加重移動平均法
指数平滑法
回帰分析
数量化1類
未来が分かれば、最適な行動を取ることが出来ます。ここでは、過去のデータから未来を予測する色々な分析方法を学びます。
---資料---
予測の必要性・移動平均法
指数平滑法・回帰分析
数量化1類・予測方法のまとめ
POSデータ
第13週(8/31)
第14週(9/7)
8.サプライチェーン上の在庫管理 在庫の削減策
鞭効果
今までに修得した知識をもとに、サプライチェーン上における在庫管理の難しさや在庫の削減策について考察します。
---資料---
在庫削減策・鞭効果
第14週(9/7) 9.おわりに . 講義全体の復習をします。
−月−日(−) 定期試験 . 電卓及び正規分布表を持ってきて下さい。配付した講義資料及びノートの持ち込みを許可します。
試験中の資料・電卓等の貸し借りは、不正行為と見なします。
−月−日(−)
−限・−教室
補講 . 講義資料、電卓及び正規分布表を持ってきて下さい。

* 教科書及び参考書

例えば、下記のような本がある。
水野幸男:在庫管理入門、日科技連、1989年(ISBN4-8171-5309-1)
阿保栄司:流通在庫管理入門、同文舘、1977年
勝呂隆男:適正在庫の考え方・求め方、日刊工業新聞社、2003年(ISBN4-526-05178-0)
また、専門用語の辞典として下記のような辞典がある。
日通総合研究所:物流用語辞典、日本経済新聞社、1992年(ISBN4-532-01239-2)
齊藤 実:物流用語の意味がわかる辞典、日本実業出版社、2000年(ISBN4-534-03088-6)

* 評価方法

定期試験の成績により評価する。


house * オフィスアワー
「教員室」:第4実験棟2階
「曜日・時間」:月曜日及び水曜日の1時限目
これ以外の時間でも質問を受け付けます。なお、会議のために不在の時もありますので、できる限り電子メール等で予約を取って下さい。
「電子メールアドレス」:*