教育の特徴

食品冷凍学は、様々な知識が必要な総合的学問で、様々な角度から物事を捉えることが大切です。 また、新しい食品・商品開発研究に必要なことは、食品の性質を科学的に知ること、装置の原理を知ること、 そして何より大事なことはそれらの知識を組み合わせて創造することです。ですから、色々なことに興味を持ち、 柔軟な発想が出来る人物になってもらいたいと考えております。また、研究室での教育も知識ばかりでなく、自由闊達な雰囲気のなかで自分の頭で考えることを学んでもらうように指導しています。

教員からのメッセージ

渡辺 学 教授
研究室で学ぶ目的とは何でしょうか。 専門知識を得ること?技術を学ぶこと?それも大事ですが、何より大切なのは、自分の力でゼロから何かを完成させるプロセスを体験することだと考えます。 この体験は、 将来どんな仕事についたとしても必ず役に立ちます。 もちろん、研究を進めるに当たっては教員や先輩にいろいろと教わらなければなりませんが、その前に、まず自分自身の力で限界まで頑張ってみるということが大切です。 でないと教わったことが本当に自分の血肉にはなりません。 研究室で学ぶ数年間を有意義なものにできるかどうかは君次第、精一杯頑張ってください。

受験生のみなさんへ

大学の選択で悩んでいるみなさん 食品冷凍学は生物好き, 化学好き, 物理好き, 数学好き… な人誰でもその才能を生かすことができます。現に研究室に入って研究に励んでいる4年生は、受験時の理科選択科目は色々です。

東京海洋大学でも異色の研究分野です。海洋色にこだわらず、食べ物に関することなら冷凍に関係することなら何でも面白ければ取り組んでしまいます。楽しんで研究する仲間になりませんか。

東京海洋大学 食品生産科学は、予備校のジャンルでは海洋, 水産のジャンルに入っていますが、農芸化学の分野、食品科学分野の学会活動を盛んに行っています。2010年には農芸化学会の英文誌の論文賞も受賞しています。

大学院進学希望の大学生に

食品冷凍学研究室は、多様なベースを持つ学生が活躍できる研究室です。学部でまったく違う基礎科学, 工学, 家政学を学んで、食品の冷凍に興味を持たれたら、違った側面からのアプローチができ、新しい発見が生まれることが多々あります。学部で勉強したことは必ず役に立つでしょう。 食品冷凍学は水分子に関すること、物質科学, タンパク質科学, 油脂科学…など基礎的科学から実際の調理の科学、人が食べたときの感じ方まで包含するもので、面白い研究材料であれば何でも扱います。

興味をもたれたら是非、研究室をたずねてください。